平成23年07月31日:新たなリハビリの「拠点」

ここ最近とてつもなく身の回りが忙しく(とは言っても私生活が忙しく無いのが残念な感じですが…)情報収集及びHP更新が滞って申し訳ありません。
さて来年度は、「医療保険」と「介護保険」のダブル改訂の時期と言われています。
震災の影響も大きく、確実にマイナス改訂になるという情報もあります。できる限り情報が入り次第掲載していこうと考えていますので、よろしくお願い致します。
さて、2011年07月28日 21:36 キャリアブレイン の情報によりますと、「共同利用型訪問リハビリステーション」という言葉が出てきています。具体的な話も含まれてきていますので、大変興味ある情報です。
単独の訪問リハステーション化は、来年度は絶望的という情報もありますが、こういった情報があると、訪問リハビリに携わっている職員としては励みになる情報です。
詳しい情報は下記に抜粋しています。

新たなリハビリの「拠点」求める声、相次ぐ- 介護給付費分科会でヒアリング

社会保障審議会の介護給付費分科会(分科会長=大森彌・東大名誉教授)が7月28日に開かれ、リハビリテーションや福祉用具の関係団体からのヒアリングが行われた。リハビリ関係団体からは、在宅医や訪問看護ステーション、ケアマネジャーらと連携し、サービスを提供する新たな拠点を各地域に整備すべきとする意見が相次いだ。

ヒアリングには、日本リハビリテーション病院・施設協会と日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本福祉用具・生活支援用具協会、日本福祉用具供給協会の関係者が出席した。

日本理学療法士協会の半田一登会長は、リハビリの提供量を増やすと同時に、提供量の地域格差を解消するため、すべてのリハビリ専門職が配置された「共同利用型訪問リハビリステーション」の導入を提案した。「共同利用型訪問リハビリステーション」は、医師の指示の下、訪問看護ステーションや訪問介護事業所と連携しながら、在宅や介護施設、高齢者専用住宅などにリハビリのサービスを提供する機関で、3.5人以上のリハビリ専門職の配置を想定している。

日本リハビリテーション病院・施設協会の浜村明徳会長は、あらゆるライフステージに対応し、継続的にリハビリを提供できるシステムを構築すべきと指摘。そのためにも、サービスを提供すると同時に、在宅医に対するリハビリ計画策定の支援やケアマネジャーに対する相談支援などを手掛ける「在宅リハセンター」を各地域に設置すべきと訴えた。

日本作業療法士協会の中村春基会長は、▽通所リハビリテーションで在宅での生活課題の練習(社会適応練習)の実施▽リハビリ専門職とヘルパーの同行訪問▽地域包括支援センターへのリハビリ専門職の配置促進-を提言した。

要介護度改善へのインセンティブがある報酬設定を-池田委員

リハビリ関係団体からの意見や要望を受け、池田省三委員(龍谷大教授)は、「特に通所リハの事業所の間では、(利用者の要介護度の改善の度合いに)ものすごくばらつきがある」とした上で、この状態を放置したまま、リハビリへの介護報酬を上げた場合、「悪貨が良貨を駆逐することになる」と述べた。また、要介護度の改善へのインセンティブがある報酬設定を導入する必要があると訴えた。

LinkIcon「キャリアブレイン」より抜粋

平成23年02月02日:訪問リハビリのジャーナル


先ほど紹介しましたLinkIcon合同会社geneより訪問リハビリ専門のジャーナルが平成23年04月15日創刊されるそうです。
隔月で定価:2,100円(送料・消費税込)、B5判だそうです。年間定期購読で年間6冊12,000円(送料・消費税込)だそうです。
バックナンバーは1冊より購入が可能です.。
LinkIcon紹介サイト
LinkIcon申し込み用紙

以下ホームページより抜粋

今後、日本において訪問リハビリテーションはリハビリテーション分野の重要な領域となっていくことは間違いありません。しかし現在、セラピストの目線でその専門性をしっかり持ちつつ地域へのアプローチを考えるような雑誌は見当たりません。セラピストがセラピストの目線でしっかりと訪問リハビリテーションを考える切っ掛けを提供するとともに、この分野における先人たちの知恵を紹介し、学術的な問題にも着目する雑誌を目指します。


Vol.1 訪問リハビリテーションの今までとこれから(H23年04月15日発行)
Vol.2 訪問リハビリテーションにおける専門性の活かし方(H23年06月15日発行)
Vol.3 訪問リハにおけるリハビリテーションマネジメントとは?(H23年08月15日発行)
Vol.4 訪問リハにおける医療保険・介護保険支援費制度の再確認(H23年10月15日発行)
Vol.5 認知症を我々はどのように捉えるのか?(H23年12月15日発行)
Vol.6 訪問リハビリにおける呼吸・嚥下・摂食(H24年02月15日発行)
Vol.7 連携(H24年04月15日発行)
Vol.8 医療保険・介護保険同時改定の影響(H24年06月15日発行)

平成23年02月02日:訪問リハビリのマニュアル

各都道府県単位で、訪問リハビリテーションに関するマニュアルが作製されています。
福岡県はありませんが…

ローカルルールの確認や解釈の確認等々を考えると色々なマニュアルを読んでみるのもためになるかも知れません。

LinkIcon平成22年11月:訪問リハビリ・訪問看護7導入の手引き

LinkIcon平成21年12月:兵庫県 訪問リハビリテーション手引き

LinkIcon平成21年06月:熊本県 訪問リハビリテーション手引き

平成23年01月13日:介護保険法の改正案(仮称)

介護保険法等の一部を改正する法律案(仮称)のポイント

厚生労働省より以下の内容での発表があっています。
次期通常国会で吟味されながら改定のための資料になっていくんだと思います。
医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを切れ目なく、有機的かつ一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の実現
いつも思っていたことですが、回復期を退院後、介護保険への移行がスムーズに行えていなかったり、医療と介護保険に関する機関の横との連絡系統がうまくいっていなかったりと、弊害をいつも感じていました。
そういった状態が改善されればと思います。

1.医療と介護の連携強化等

  • 医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが連携した要介護者等への包括的な支援(地域包括ケア)の推進
  • 地域包括ケア実現のために、日常生活圏域ごとに地域ニーズを的確に把握した事業計画を策定
  • 単身・重度の要介護者等に対応できるよう、24時間対応の定期巡回・随時対応型サービスや複合型サービスを創設
  • 保険者判断による予防給付と生活支援サービスの総合化
  • 介護療養病床の廃止期限を猶予

2.高齢者の住まいの整備や施設サービスの充実

  • 厚生労働省と国土交通省の連携による高齢者の住宅供給の促進(高齢者住まい法の改正)
  • 社会医療法人による特別養護老人ホームの開設

3.認知症対策

  • 市民後見人の活用など、高齢者の権利擁護の推進
  • 市町村における認知症対策の計画的な推進

4.保険者が果たすべき役割の強化

  • 医療サービスや住まいに関する計画と介護保険事業計画の調和
  • 地域密着型サービスの提供事業者の適正な公募を通じた選考

5.介護人材の確保とサービスの質の向上

  • 介護福祉士等の介護職員による日常の「医療的ケア」の実施
  • 労働法規の遵守の徹底、雇用管理の取組の公表
  • 情報公表制度の見直し

6.介護保険料の急激な上昇の緩和

  • 各都道府県に積み上げられた財政安定化基金を取り崩して保険料の軽減に充てる法整備を行うことなどにより介護保険料を軽減


LinkIcon介護保険法等の一部を改正する法律案(仮称)のポイント
LinkIcon別添(PDF:174KB)

平成22年12月29日:介護保険改正

利用者負担増見送り

2012年度の介護保険改正で、負担増を見送る政府の基本方針が決まった。
 来春の統一地方選を控えた民主党の意向が強く働いた形だが、保険料の上昇抑制や、介護職員の待遇改善に関する財源確保のメドは立っておらず、不安と課題を残す内容だ。
 「負担増は見送りと聞いて、ホッとした」。東京都品川区の要支援1の男性(78)は胸をなで下ろした。週2回の訪問介護と週1回のデイサービスを利用しており、毎月の利用料は約5,400円。軽度者の自己負担の引き上げなどが導入されれば利用料は1万1000円を超えるところだった。
 改正の焦点は、介護保険料の上昇をいかに抑えられるかだった。現在、月4,160円の高齢者の保険料は、試算では、12年度から最大月5,200円程度になる。その軽減策として厚生労働省が検討していたのが、高所得者の自己負担上げなど、利用者の負担増だった。
 しかし、民主党は「それでは統一地方選を戦えない」と主張。負担増すべてに難色を示した同党の提言を受け、細川厚労相は24日、「負担増には色々な意見がある。与党と合意できる範囲で法改正を進める」と述べるしかなかった。
 同党の提言作成の責任者である石毛衆院議員は「利用者負担をすべて上げても、保険料の軽減効果は月75円程度とわずか。負担増に国民の納得は得られないという党の主張が通ったのは当然だ」と胸を張る。
 ただし、今のままでは負担の限界とされる5,000円を超えるため、厚労省は基金を取り崩して対応する方針。月180円程度の軽減が期待されるものの、保険料は5,000円近くになる見通し。しかも基金による軽減効果は今回限りのため、財源探しは今後も続く。

(2010年12月29日03時11分 読売新聞)

平成22年12月22日:Body Browser

Body Browser

今年最後のHP更新になるでしょうか…

昨日色々なニュースをチェックしているとおもしろい物を見つけました。「Body Browser」と言う物で、Googleが実験的新サービスで発表した物です。分り易くいうと、人体の映像を「筋肉系」「骨系」「神経系」「循環系」「内臓系」などを3Dで表示してくれるものです。しかも、英語ですが各筋肉の名称や骨の名称なども表示されます。その操作感は皆さんよくご存知な「Google マップ」と同じようにスムーズに動きます。同じようなソフトとしては3D制作ソフトである「Poser」っていう物がありますが、こちらは購入すれば19,800円もします。それが手軽に使えると思うととっても良いのではないでしょうか?使用方法も簡単で3Dを使うための勉強も必要ありませんし、勉強のためにどうでしょうか。もちろん無料です。ただし、唯一の不満点は「Poser」の様に各関節を動かして色々な姿勢を取らせる事ができないということでしょうか…

使用するための環境設定

01:次のサイトに移動して下さい→「Body Browser
02:サイト中央にある「Google Chrome Beta」をクリックして、ブラウザをインストール

03:「Google Chrome」再表示させ、Body Browserに移動して下さい
以上の手順で使用可能になります。

因みにGoogle ChromeとはWindowsのInternet Explorerと同じ機能のインターネットを閲覧するためのソフトです。セキュリティーの高く、Internet Explorerよりも軽いと言う事で最近では普段使いされているGoogleのブラウザです。

使用画面

平成22年11月22日:介護保険の最近の動向

4割が税負担増加を容認

内閣府は2010年11月20日、介護保険制度に関する世論調査の結果を発表した。保険料を抑えるために取るべき手段を複数回答で聞いたところ、最も割合が高かったのが、

  • 「公費負担の引き上げ」43.1%
  • 「保険料負担増はやむを得ない」35.7%
  • 「40歳未満の若年賞からも保険料を徴収」29.1%
  • 「自己負担割合の引き上げ」20.1%

などが続いた。
調査は10年9月から10月にかけて、全国5000人の成人男子を対象に行われ、3272人(65.4%)から有効回答を得た。

2010年11月21日 19時08分 提供元:J-CASTニュース

12年度試算で月5200円

厚生労働省は19日、2012年度の介護保険制度見直しで、65歳以上の全国平均の保険料が最高で月5200円程度(現行4160円)に上がるとの試算結果を公表した。
1000円を超える上げ幅は過去最大。保険料上昇を抑えるため、厚労省は利用者負担の引き上げなどを検討中で、来年の通常国会に介護保険法改正案を提出する予定だ。
厚労省が同日、民主党介護保険制度改革ワーキングチームに、制度見直しに伴う財政試算を提示した。
試算によると、高齢化の進展や介護施設の増設で介護給付費が膨らむため、保険料が「負担の限界」とされる5000円を突破する。
さらに、11年度末で終了する介護職員の賃金を引き上げる交付金制度(月1万5000円)を介護報酬でまかなう費用として、100円程度の保険料アップが必要になる。特別養護老人ホームの個室の居住費補助や在宅介護サービスなどの拡充に必要な費用を含め、保険料は5200円程度になると算定した。

2010年11月19日 23時56分 提供元:読売新聞

「要介護に不安」75%、家族の負担懸念も増加

内閣府は20日、「介護保険制度に関する世論調査」を発表した。
「自らが要介護者になることへの不安」が7年前の前回調査に比べ6ポイント増の75.1%にのぼった。「家族が要介護者になる不安」についても、前回より4ポイント増の77.6%で、高齢化が進む中、自身や家族の健康への不安が強まっていることが示された。
自らの介護が必要となった場合に困る点を複数回答で挙げてもらったところ、「家族に肉体的・精神的負担をかける」が73%と最も多く、「経済的負担が大きい」(60.1%)、「収入がなくなる」(32.2%)が続いた。
介護保険制度が2000年に導入されたことによる介護の状況の変化については、「良くなった」が51.3%で、「良くなったと思わない」の28.8%を大きく上回った。一方、介護サービスを充実させた際の費用負担については、「利用者負担割合の引き上げ」が13.4%だったのに対し、「公費(税金)負担割合の引き上げ」が41.3%にのぼり、利用者の負担増への抵抗が強いことが改めて分かった。

2010年11月20日 18時10分 提供元:読売新聞

平成22年11月16日:OTオバラのリハビリイラスト集

OTオバラのリハビリイラスト集

色々な資料を作製する際に良く困ることの一つとして、リハビリのイラストを使用したいけれども、なかなか良いイラストが無い。でも自分でイラストを描くことも難しなんてこと良くあります。自分は…
しかも、県協会のHPやパンフレット作製もしているので、リハビリの事を知らない人に説明をする時にイメージし易いイラストってとても重要になってきます。
インターネットでも色々と探すのですが、なかなか「著作権フリー」や「加工は自由にOK」・極めつけに「無料」っていう物はなかなかありません。
しかし、作業療法士であるオバラさんがHP上にUPされています。
ご自身でイラスト作製されており、また有料(イラスト依頼では格安???)でオーダーメイドもお願いできるそうです。

平成22年11月15日:WCV S-01・S-01R

WCV S-01・S-01R

11月13日に北九州小倉の西日本総合展示場本館で開催されていた第12回西日本国際福祉機器展(11月11~13日開催)に行ってきました。
その中で個人的に心を鷲掴みされた商品を紹介します。

今まで想像もしなかったものなのですが、まずは写真を見ていただけたらと…
株式会社ワイディーエスという会社から発売予定(2011年春頃)のWCVという商品で、S-01というモデルだそうです。S-01のSは、スパンカーのSで、スパンカーとは駿馬という意味で優れた馬の称号とHPに掲載されていました。

写真だけ見ると普通のバギータイプのバイクなのですが、正式名称はホイールチェアピーグルという名前の通り、車いすのまま乗車できる新感覚ビークルです。

このかっこ良さと実用性の高さについつい一目惚れになってしまったので、会場でも写真を撮ったのですが、ぶれてしまった写真しか無いので、HPから写真を拝借しています。
大まかな使用としては、2個のバッテリーが搭載できるタイプで、もちろん普通に公道を走る事もでき、時速30kmで約50km走るそうです。
こんだけかっこいいと、乗って町の中へと出かけたくなる気にさせられそうです。
因みに運転に必要な免許は、バイクでは無く、普通免許だそうです。

適応の利用者が限られてくるとも思いますので、評価して一度は導入してみたいなという、そんな気にさせられる商品でした。

こういったデザインと実用性を兼ね備えた商品がどんどん出てきており、学生の時に学んだ物と比べると知らない物がかなり出てきています。
今後利用者に紹介できる様に、こういった催し物に出てみるのも良い経験になります。

最後に、ユーチューブに動画がUPされていたので…
会場で聞いた価格は約50万ぐらいになりそうとの事です。

平成22年11月10日:伝の心

日立「伝の心」

コミュニケーション障害において代用手段と言えば色々とありますが、コンピューターを使った意思伝達装置と言えば「オペレートナビ(NEC)」や「伝の心(日立)」が有名ですね。

在宅の利用者に使用してみたいが、使えるかどうか悩むことも良くあります。メーカーにデモ器として貸し出して貰うことも可能ですが、大体1~2週間程度し借りる事ができないのが現状です。訪問は週1~2回という状況で使用出来るか判断するには難しいと思います。導入する際に「重度障害者用意思伝達装置(参考サイト:日本リハビリテーション工学協会)」として取る事も可能ですが、時間がかかる・導入しても本当に使用出来るか分らないと言った事で二の足を踏むことも…

デモとして長期間使用出来れば一番良いのですが、そういったときの代用としてレンタルという手段があります。介護保険の中でのレンタルは無いため、あまり知られていませんが、安い料金で貸し出している業者も探せばあります。

購入すれば450,000円
手帳を使った負担が1割負担
1ヶ月レンタルだと3,000円
3ヶ月レンタルで5,000円
といった具合に意外と安く一定期間借りる事ができます。
パソコンとスイッチもセットになっており、届いたら直ぐにUSB経由でセッティングできますので、特に「機器納品時の設置とご説明」「入力スイッチのフィッティング」といった別料金も不要かと思います。

どうしてもスイッチの種類を色々と試してみたい場合は、他の色々なスイッチのレンタルも1ヶ月3,000円、3ヶ月5,000円でレンタルする事が可能です。
是非利用して見て下さい。

LinkIconパシフィックサプライ株式会社

携帯サイトQR
福岡訪問リハ研究会
携帯専用サイトです